[2021年1月11日 更新]
前回に続き、12月時点の公立中学3年生の志望校を調べた校長会調査の結果について。
志望倍率が2倍以上の人気校の過去傾向を見ていこう。
<男子>
三田 2.08
戸山 2.06
この2校だけ。
例年人気の青山高校は1.77倍(昨年度は2.19倍)それでも低くはない。
昨年度は志望倍率が2倍以上だったのは戸山、青山、石神井の3校。
<女子>
三田 2.93
広尾 2.26
深川 2.22
青山 2.19
竹早 2.15
神代 2.14
本所 2.10
城東 2.06
石神井 2.04
上野 2.01
田園調布 2.00
駒場 2.00
12校もある。
女子は中位校でも人気が出る高校がある。
広尾、深川、上野あたり。
とは言え、一般入試の実倍率が2倍を超えることはそうそうない。2020年度は青山高校のみ。
◆普通科単位制はすべて2倍未満
例年人気の新宿高校は1.43倍。並の倍率と言える。
新宿高校は自転車通学できない。混んだ電車での通学をご時勢に応じて敬遠しているのだろうと推察する。大学合格実績は伸びているのに。
普通科ではないが国際高校も1.76倍と控えめ。例年は2倍超が当たり前。
塾の現場で感じるのは「近くの高校を希望する家庭が増えた」ということ。今年、ドア・ツー・ドアで1時間を超える都立高校受験は一人もいない。
もともと「通学時間30分以内が望ましい」と進路指導してきたため、例年でも通学に1時間超はほぼいない。
倍率に関してはまだ言いたいこともあるが、あくまで事前調査。実際の出願ではない。
受験生のキミたちは数字に一喜一憂せず、自分がやるべきことを粛々と進めてほしい。

