都立入試社会 問題を読むだけで答えられる

[2025年10月27日 更新]
入試や模試で問題をよく読まずに答えようとする。これは危険です。
速く読むのは構いませんが、読み違いは自分の首を絞めることになります。

特に国語や社会では、選択肢に答えもしくは答えに直結するヒントが隠れていることがあります。

◆正答率94.5%
まずは以下の問題に答えてみましょう。

2018年度の都立入試問題。

〔問1〕 ⑴ 我が国では日本国憲法において 平等権が保障されている。とあるが 平等権を保障 する日本国憲法の条文は 次のア~エのうちではどれか。 

 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。 

 公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である。 

 すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ。 

 すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。

参照:都教育委員会HP

公民範囲の問題であり、まだ中学校で学習していないかもしれません。
(だとしたらその中学校は”遅すぎ”)

なおこの問題の正答率は94.5%。この年の5教科入試問題の中で3番目に正答率が高かったです。

2番目に正答率が高かったのは、数学の1問目。正負の数の計算で94.6%。

もっとも正答率の高かったのは、同じく社会の1問目。
写真を見て、地図のどの位置からどの方向を見たのかを答える問題。

小学生でも解けるレベルです。

さて、最初の解答に戻ろう。
「平等権」について問われているのだが、エの選択肢内に「法の下に平等であつて」と書いてあります。正解はコレしかありません。

他の選択肢は間違いだから消去法でエが正解ともとれるが、そんなまどろっこい手順は不要。

問題文や選択肢に大きなヒントが隠れていることがあります。

過去問を解くときは、そういうヒントがどこに隠れているかも気にするようにしましょう。
ただ答えてマルつけする。それでは小学校中学年レベルですよ。