都立推薦入試 小論文・作文の試験時間は

[2020年11月7日 更新]
2021年度の都立高校推薦入試まであと2か月と3週間。

もっとも今は、期末テスト勉強に注力しているころだろう。それでいい。
そんな中でも10分、15分という短い時間で都立入試対策をしている受験生がいることもお忘れなく。

いくら勉強量を増やしても、親や塾の先生に叱られることはない。本当に合格したいのなら過去の自分でなく、自分よりちょっと上のレベルの受験生と比べるといい。まだまだやれることはあるはずだ。

◆小論文・作文は50分
今回は推薦入試、その中でも小論文と作文について。推薦入試を受けない受験生は読む必要のない記事だ。

小論文、作文の試験時間はあらかじめ決まっている。その時間内に資料等に目を通し、文章の構成を考え、規定文字数以内で書ききらなくてはならない。なかなかハードなテストである。

その試験時間は学校によって異なる。もちろん事前に知らされるのだが、現時点では公表されていない。

とは言え、過去どのようになっていたかは知ることができる。
今回は2020年度入試データを使っている。

試験時間はほとんどが50分。
50分でない高校は以下の通り。高校名が緑色なのは小論文。他は作文。

60分…井草高校、紅葉川高校、八王子東高校、町田高校、国立高校、科学技術高校、国際高校

40分…青井高校、高島高校、練馬高校、永山高校、北豊島工業高校、田無工業高校

30分…八潮高校

◆指定文字数は多くて800
最大800字までというのが8校。

多摩高校を除く7校は、2019年度も2018年度も最大800字だった。

50分の試験時間なら妥当、もしくはややキツい文字数だろう。

小論文
白鴎 600-800字

作文
江東商業 600-800字
農産 601-800字
多摩 800字
府中 720-800字
日野台 650-800字
福生 600-800字
保谷 600-800字

◆上位校は複数問に答える
800字以内の中には進学指導重点校が1つもない。

それらの高校は簡単なのかというとそうではない。
日比谷…2問( 60字 / 500-540字 )
戸山…2問( 200-250字 / 字数制限なし )
青山…2問( 250字 / 字数制限なし )
西…1問( 600字 )
八王子東…2問( 300字 / 500字 )
立川…2問( 300-360字 / 字数制限なし )
国立…4問( すべて字数制限なし )

西だけが作文。他は小論文だ。

国立(くにたち)は4問あり、時間が厳しく感じるかもしれない。

だが1問ごとに字数制限はない。6~7行でそれぞれまとめるように指示される。詳しく知りたくば国立高校のHPを見るといい。

http://www.kunitachi-h.metro.tokyo.jp/homepage/js/school/pc/nyusenmondai.html

上位校は文を書くこと以上に、出題者の狙いを読み取ることが重要。
正しい対策をするかしないかで差は大きい。

こればかりは独学でできることは限られている。小論文指導をしてくれる塾に行くことを薦める。とは言え、小論文指導は高校生向けがほとんど。

行ける塾がないのなら、まずはこれを読んでみるといい。

高校入試 合格を決める作文・小論文 (シグマベスト)