通信制高校に進む生徒が増えている!?

[2025年8月11日更新]
過去10年間で、通信制高校に進んだ中3生徒が最も多かったのが2025年春。
年度で言うと2024年度卒業生だ。

卒業年卒業者数通信制進学者数(割合)
202578,9015,617(7.12%)
202478,9605,454(6.91%)
202378,4934,831(6.15%)
202277,1884,221(5.47%)
202173,8473,735(5.06%)
202076,2463,301(4.33%)
201977,3832,890(3.73%)
201878,0232,356(3.02%)
201778,8942,169(2.75%)
201678,9321,827(2.31%)

「卒業年2025」は、2025年3月に中学校を卒業した生徒のこと。

少子化が進んでいるが、東京はまだましだ。
公立中学校の卒業生数は過去10年間で2025年春が3番目に多かった。

注目すべきは通信制高校への進学者数。
過去10年で最多の5,617名。
2012年春は1,147名だったので、5倍近くも増加している。

なお都立の通信制高校は新宿山吹、一橋、砂川の3校。
これは2005年から増えていない。
上野高校にも通信制課程があったが、2006年3月で閉課程となった。
https://www.metro.ed.jp/ueno-h/our_school/history.html

つまり、私立の通信制課程の高校に進む生徒が増えたということだ。

◆就職者の割合は最低
今春の中卒就職者数は98名。過去10年間で2番目に少ない。
最少は2022年春の97名。

就職者割合は2017・2018年春が0.27%だったが、2025年春は0.12%と最低。


進学・就職希望以外の在家庭者、いわゆるNEETなどの数は343名
過去10年間で2番目に多い。就職者の3倍以上もいる。

中学卒業後に必ず高校に行けるわけではない。
2025年春のケースだと、153人に1人が在家庭者となっている。
2016年春は229人に1人の割合だったのに。