併願優遇 上のコースか下のコースか

[2025年11月20日更新]
私立高校の併願優遇で複数のコース・クラスが選べる場合、どれにしたらいいか迷いますよね。
今回はズバリ、私立高校のコース選び方について説明します。

◆大東文化大第一の場合
都立に入る進学塾に近い、大東文化大学第一高校(以下、大東一)を例に考えてみましょう。
情報は全て2025年11月20日時点にWebサイトで確認しています。
https://www.daito.ac.jp/ichiko/

大東一は中学部がなく、全員が高校からスタート。
高校には3つのクラスがあります。

・特別進学クラス…国公立・難関私立大合格を目指す
2年次から理系・文系のコース制
長期休業中に講習を実施

・選抜進学クラス…MARCHレベルの合格を目指す
2年次から理系・文系のコース制
長期休業中に講習を実施

・進学クラス大東文化大学の推薦、他大学の指定校推薦や公募推薦、中堅私大の一般受験を目指す
学習と部活動を無理なく両立
2年生以降は選抜テストで「特別進学クラス」「選抜理系クラス」「選抜文系クラス」に変更も可能

定員は
特別進学クラスが35名強
選抜進学クラス進学クラスは合わせて315名強

◆併願優遇の基準は

特別進学選抜進学進学
3科14/1513/1512/15
5科23/2521/2519/25
9科39/4535/4534/45

他校が第一志望で受ける、大東一の併願優遇の基準は表のとおり。
3 科・5 科・9科、1つでも基準を満たせばOK

例えば
3科…12
5科…21
9科…33

の通知表なら、5科21で選抜進学クラスの基準に達しています。
よって選抜進学クラス進学クラスの併願優遇を受けられます。 
(検定結果などにより加点項目はありますが、今回は割愛)

ではこの場合、選抜進学クラス進学クラスのどちらを選べばいいか。

私の考えは、
あなたが「高校卒業後は、少しでも上のレベルの大学に進みたい」と考えているのなら選抜進学クラスがいい。大学受験をすることが前提のクラスだからです。

「大学にはこだわらない。指定校推薦や総合型選抜で行けるところに行ければいい」とか「大東文化大に進みたい」と考えているなら進学クラスがいいです。
進学クラスで定期テストを頑張って評定(通知表)を上げ、それを使って入れる大学に進む。
指定校推薦や大東文化大への内部進学なら受験費用も抑えられます。大学一般入試で5~6校を受けると受験料だけで約20万円かかりますからね。

◆将来の希望が決まってないなら上のコース
どのコースでもいいと考えているなら、上のコースがお薦めです。

人は周りに流されやすい。高校生ならなおさらのこと。
だったら少しでも学力が高い子がいるクラスで影響を受けた方がいい。
私ならそう考えます。