[2020年1月9日 更新]
今週発表された「都立高校全日制等志望予定(第1志望)調査」、いわゆる「校長会調査」と、実際の倍率の違いについて説明する。
この校長会調査は、各公立中学校の3年生の志望校調査をまとめたもの。
もちろん実際の応募倍率とは一致しない。
人気傾向は分かるので、興味があるならぜひ見てみるといい。
もっとも倍率がどうであろうが、やるべきことは変わらない。
キミが受験生ならちゃちゃっと見て、勉強に切り替えよう。
◆進学指導重点校と進学指導特別推進校の志望状況
区部の高校を男女別にまとめた。
2019年度入試と2018年度入試の「校長会調査」と実際の「応募倍率」も併記している。

↑ は、校長会調査よりも応募倍率が高くなったことを示す。
進学指導重点校である日比谷、西、戸山、青山高校は例年上がっているのが分かろう。
もっとも、これらの高校は入試の欠席者も多いため、実倍率は応募倍率よりもぐっと低くなる。
例えば日比谷高校の一般入試では男子の2割強、女子も1割強は欠席している。
◆戸山高校、青山高校の人気が高すぎる
実倍率はもう少し落ち着くだろうが、この2校はやはり人気が高い。
一方で、表には無いが新宿高校は1.61倍と振るわなかった。
1.61倍は、過去12年間の校長会調査で最低である。
昨年度の1.89倍が過去最低だったが、それを大きく下回っている。
まぁ驚きはしない。以前に私が言っていたことが現実になりそうなだけだ。
<過去記事:結論。新宿高校はお薦めではない>
◆八王子東、いよいよ定員割れ!?
驚くべきことが起こってしまった。
校長会調査での八王子東高校の倍率が1倍を切った。進学指導重点校では前代未聞の0.97倍である。
とはいえ、2017年度の校長会調査で男子1.02倍を記録したので(実倍率は1.25倍)驚くまでもない。
昨年度の実倍率が1.18倍。12年間のうち最低だった。2020年度はこれを下回ると予想する。
区部から八王子には遠くて行けない。
どうか多摩の子受験生は23区に来ず、八王子東を受けて欲しい。

