2025年 工芸・総合芸術高校の倍率を予想する

[2025年1月13日更新]
人気のある芸術系都立高校と言えば総合芸術高校と工芸高校。

立地も山手線内の一等地。
定員割れの珍しくない専門学科の中でも、この2校は毎年倍率が出ている。
(ただし総合芸術高校音楽科は、全入が2021~2023年度で続いた)

今回は、過去の校長会調査と一般入試の受験者数の変化から、2025年度一般入試の受験者数と倍率を予想した。

あくまで予想なので参考程度にして欲しい。

◆過去3年間の傾向から

2022~2024年度入試の校長会志望予定者と一般入試の受験者数から割合を出し、予測した2025年度の一般入試受験者数が表の右端。

工芸高校
マシンクラフト 1.42
アートクラフト 1.48
インテリア 1.60
デザイン 1.79
グラフィック 1.72

総合芸術高校
音楽 0.89
美術 2.05
舞台表現 1.13

◆工芸はマシンクラフトが狙い目
工芸はコースによって倍率が結構ちがう。
人気があるのはデザイン科とグラフィック科。

狙い目はマシンクラフト科。倍率は例年低め。
過去10年、マシンクラフト科の過去の一般入試実倍率は
 2024年度 1.04
 2023年度 全入
 2022年度 1.65
 2021年度 1.12
 2020年度 1.88
 2019年度 1.19
 2018年度 1.42
 2017年度 1.12
 2016年度 1.04
 2015年度 1.60

やや高めの年もあるが、5つの科の中で最高倍率になったことはない。

 もっとも倍率の高かった2020年度はデザイン科が2.23倍、グラフィック科が2.19倍。

◆総芸は美術科だけ別格
音楽科は定員割れが続く。

2021~2023年度の一般入試は全入だった。2024年度は9名不合格が出ている。
私の予想では2025年度も定員割れで全入と見ている。

美術科は2倍前後が続いている。
2025年度も変化はあるまい。

舞台表現科は落ち着いてきた。
 2024年度 1.60
 2023年度 1.27
 2022年度 2.27
 2021年度 2.03
 2020年度 2.00
 2019年度 2.27
 2018年度 2.55
 2017年度 2.69
 2016年度 2.34
 2015年度 2.00

開校3年目からは実倍率2倍以上を維持してきたが、2023年度は2010年の開校以来で最低倍率を記録。

なお舞台表現科は芸能活動との併用NGである。

参照:総合芸術高校サイト