2022年度入試 自校作成問題が出た都立高校はいくつ?

[2022年5月11日 更新]
都立高校入試は、全部の高校が同じ問題(共通問題という)を使うわけではない。
一部の学校では共通問題ではなく、ハイレベルな問題(自校作成問題という)を各高校で作成している。
なお自校作成問題は国語、数学、英語のみ。社会と理科は全校で共通問題を用いる。

このデータは2022年春の入試のものだが、現時点では他校で自校作成問題を採用する話は出ていない。

2023年度入試も同じと考えておいても差し支えあるまい。

◆全11校
2022年度入試ではすべての進学指導重点校(7校)と、すべての進学重視型単位制高校(3校)が国語、数学、英語で自校作成問題を採用した。

<進学指導重点校>
日比谷高校
戸山高校
青山高校
西高校
八王子東高校
立川高校
国立(くにたち)高校

<進学重視型単位制高校>
新宿高校
墨田川高校
国分寺高校

<進学指導特別推進校>
国際高校

国際高校は英語のみ、自校作成問題を採用している。

他の10校の自校作成問題では、英語のリスニングは共通問題と同じものを使っている。国際高校のみリスニングも自前だ。共通問題と違い、対話・英文・質問は1度ずつしか読まれない。

なお、新宿高校と国分寺高校は進学重視型単位制高校の上、進学指導特別推進校でもある。

◆出題傾向はちがうが似ている箇所も
2022年度の出題内容を中心に比較する。

国語…作文問題が出る
2022年度入試では西高校と立川高校以外で200~250字作文が出た。
共通問題でも200字作文は毎年出ている。

数学…解法の記述が必要
記述問題が証明問題だけではない。3問は解答に至る過程までを書く問題が出る。
新宿高校は、2018~2019年度は2問出ていたが、2020年度以降は1問だけ。

1問8~12点と大きいが途中点ももらえる。
大学入試を見すえての入試問題と言える。
なお共通問題では証明問題が2つ出る。

英語…記述問題が出る
リスニング以外での英作文の出題数は
3問 日比谷
2問 国立、墨田川
1問 戸山、青山、西、八王子東、立川、新宿、国分寺、国際

2021年度入試では国立高校は英作文1問だった。

墨田川高校は2018年度からずっと2問になっている。墨田川の英作文配点は4点、他の問題と同じなのである。

なお共通問題では「3文で英作文する」問題が出ている。
3文完答できれば12点だ。字数制限はない。

◆過去問を研究せよ
一部の自校作成問題は高校のホームページで公開されている。
しかし問題と解答だけ掲載で、解説は一切ない。

あいにく最新版はまだ発売されていない。7月発売予定だ。(青山と新宿は8月、八王子東と国分寺は10月)
まだあわてなくてもいいが、7月になったらすぐに購入しておこう。

志望校が決まったのなら購入を後回しにするメリットはない。
墨田川高校は声の教育社からは出ていないので、残念だが他の出版社のものしかない。

251 都立日比谷高校 2023年度用 5年間スーパー過去問 (声教の公立高校過去問シリーズ)

255 都立戸山高校 2023年度用 5年間スーパー過去問 (声教の公立高校過去問シリーズ)

259 都立青山高校 2023年度用 5年間スーパー過去問 (声教の公立高校過去問シリーズ)

252 都立西高校 2023年度用 5年間スーパー過去問 (声教の公立高校過去問シリーズ)

253 都立八王子東高校 2023年度用 5年間スーパー過去問 (声教の公立高校過去問シリーズ)

257 都立立川高校 2023年度用 5年間スーパー過去問 (声教の公立高校過去問シリーズ)

254 都立国立高校 2023年度用 5年間スーパー過去問 (声教の公立高校過去問シリーズ)

258 都立新宿高校 2023年度用 5年間スーパー過去問 (声教の公立高校過去問シリーズ)

256 都立国分寺高校 2023年度用 5年間スーパー過去問 (声教の公立高校過去問シリーズ)

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