[2025年5月22日更新]
◆ナンバースクールとは
都立ナンバースクールは、東京府による設立(または移設)順を示す“ナンバー”を校名に冠した旧制中学校を前身校に持つ高校のこと。
第一から第二十三まであったが、現存するのは20校である。
現学校名 | 設立年 | 旧学校名 |
---|---|---|
日比谷 | 1878 | 東京府立第一中学校 |
立川 | 1901 | 東京府立第二中学校 |
両国 | 1900 | 東京府立第三中学校 |
戸山 | 1884 | 東京府立第四中学校 |
小石川 | 1918 | 東京府立第五中学校 |
新宿 | 1921 | 東京府立第六中学校 |
墨田川 | 1921 | 東京府立第七中学校 |
小山台 | 1922 | 東京府立第八中学校 |
北園 | 1928 | 東京府立第九中学校 |
西 | 1937 | 東京府立第十中学校 |
江北 | 1938 | 東京府立第十一中学校 |
廃校 | 1939 | 東京府立第十二中学校 |
豊多摩 | 1940 | 東京府立第十三中学校 |
石神井 | 1940 | 東京府立第十四中学校 |
青山 | 1940 | 東京府立第十五中学校 |
江戸川 | 1940 | 東京府立第十六中学校 |
日本橋 | 1940 | 東京府立第十七中学校 |
十中に統合 | 1940 | 東京府立第十八中学校 |
国立 | 1940 | 東京府立第十九中学校 |
大泉 | 1941 | 東京府立第二十中学校 |
武蔵丘 | 1941 | 東京府立第二十一中学校 |
廃校 | 1942 | 東京府立第二十二中学校 |
大森 | 1943 | 東京府立第二十三中学校 |
戸山の設立が立川、両国より古いのに「第四」なのは、もともと戸山は私立補充中学校であり、それが府立中学校に変わったためである。
1ケタ台の高校は都立でも上位校ばかり。
小山台、北園、小石川(中等教育学校に転換した)を除き、高校入試も共通問題ではない。
全体として言えることは、ほとんどが23区の学校であるということ。
多摩地域にあるのは立川と国立のみ。両方とも入試は自校作成である。
逆に英数国が自校作成なのにナンバースクールでないのは5校のみ。
白鷗、富士、武蔵 →府立高等女学校のナンバースクール
八王子東、国分寺
上段3校は附属中学校をもつ学校。下段2校は多摩地域という共通点がある。
◆学力上位校ばかりとは限らない!?
ナンバースクールと言えば、ハイレベルな高校をイメージするかもしれない。
実際、ほとんどの都立高校は上位校である。
表で目を引くのはやはり大森高校。
昭和時代は東大や早慶に進む者もいた。今では信じられないが。
現在では、都立普通科で学力最下層の高校。2年連続で三次募集まで実施。それでも定員割れ。
2026年度入試もおそらく全入(一般入試の受験者は全員合格する)
言い切れば「勉強をしていなくても行ける高校」になってしまった。
再生の余地はないのだろうか…
都立に入る! Twitter (X) そのときに必要な情報をこっそりと。ミンナニナイショダヨ
@toritsukoko
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