入りにくい進学指導特別推進校

[2025年2月22日更新］
都立高校には3つの大学進学対策に注力した学校グループがある。

期待されている大学合格実績の高い順に

1.進学指導重点校
日比谷、戸山、青山、西、八王子東、国立、立川

2.進学指導特別推進校
小山台、新宿、駒場、国際、小松川、町田、国分寺

3.進学指導推進校
三田、豊多摩、竹早、北園、上野、江北、墨田川、江戸川、城東、日野台、調布北、武蔵野北、小金井北、多摩科学技術、昭和

今回は真ん中の「進学指導特別推進校」に注目する。

◆大学実績は小山台と新宿の2強
区部(23区内)普通科が4校。小山台、新宿、駒場、小松川。
新宿のみが単位制高校。
多摩地域(23区外)普通科は町田、国分寺の2校。国分寺は単位制高校だ。
新宿と国分寺は進学重視型単位制高校でもある。

国際高校は都立で唯一の国際学科高校。
都立で唯一の国際バカロレア認定校でもある。
余談だが、駒場と国際は最寄駅が駒場東大前のご近所さん。
他にも筑駒、駒場東邦、日本工業大駒場が近い。

いずれも進学指導特別推進校だけあって、大学合格実績は立派なものだ。

2024年春、現役での国公立大合格数(大学校は除く)は
小山台　103
新宿　　99
国分寺　88
小松川　81
駒場　　54
町田　　52
国際　　32
国際高校は1学年6クラス。駒場は7クラス。他は8クラス。

1クラスあたりの合格数だと
小山台　12.9
新宿　　12.4
国分寺　11.0
小松川　10.1
駒場　　7.7
町田　　6.5
国際　　5.3
となる。順位は変わらない。

なお進学指導重点校の合格数
青山(7クラス)は107、八王子東は119、立川は132、日比谷は144。

小山台もいい線いっているが、やはり格の違いがある。

◆人気は新宿がダントツ
続いて、過去10年間の一般入試の応募数から人気の有無を見てみたい。

基本8クラスの普通科6校のみで比べる（国際高校は除外）

駒場は2016、2023年度を除き7クラス募集。
小松川は2015年度のみ9クラス募集となっている。

ご覧の通り新宿の圧勝。応募500名を下回ったことがない。
他校は500名に達したことすらない状況だ。

めきめき大学合格実績が向上している新宿高校だが、倍率が高すぎる。

最低だったのが2021年度だが一般入試応募倍率1.92倍。当日欠席があったとはいえ284名の募集に対して199名が不合格になっているのだ。

2021年度の一般入試不合格数は
新宿　　199
駒場　　181
国分寺　162
小松川　92
国際　　78
小山台　69
町田　　69

ここで狙い目なのは小山台、小松川、町田の3校。

人気がないのは学校が悪いからではない。立地が悪いからだと思っている。

地図を見れば分かりやすい。

町田、小松川は東京の端の方にある。地元民以外が通いづらいのだ。

小山台は品川区なのでそうでもなさそうだが、電車では東急目黒線と知名度イマイチの路線。田園都市線や池上線だと乗り換えも面倒。

逆に言えば、アクセスに問題ないのなら狙い目だと思えないかね。自転車で通えるとかね。

私は小山台推しなのだが、例年の不人気には胸を痛めている。教え子を何人も送り出しているが悪い話はまず聞かない(国公立大を強く薦めてくるのがやや難か)

都立高校に入ってこそ、都立の良さを知れる。

新宿高校はそのハードルがやや高すぎる。もちろん目指したいのなら止めはしないが、ぜひ都立に入りたいと考えているなら、他校も検討してみてほしい。

このblogをきっかけに1名でも小山台に興味を持ってもらえればうれしい。

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